エル・サーレ-失われた名前-


遠い夢の中　ひとり佇む
浮かんでは消える　その面影
思い出すことのできない
とても大切な名前

彷徨う地図の上で　閉ざされた街の中で
誰かの声が　わたしを(僕を)呼んでいたんだ
不確かな記憶を　空っぽの心を埋める
たったひとりのあなたを(君を)
ずっと探していた


胸の奥に今も震えている
叫び出したいほどの愛しさは何？
眠れぬ夜に寄り添うのは
きっと　あなたと(君と)歌った歌

探しに行かなくちゃ　いつか　どこか遠くへ
閉じられた物語のその先へ
そして声なき声に　静かに導かれて
始まりの森の中で　君を見つけた


エル・サーレ
あなたがもう其処に居ないこの世界で
今も幼いあの日のまま
暗い森を彷徨うの？
ひとつの歌を待っているの？

眠る君の横顔
すべてを失くした此処で
今　めぐり逢う

さあ　壊れかけたこの楽園に
どんな軌跡を重ねよう

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