かたちあるもの


迷い込んだ寂しさを そっとあの空へ還す
あなたのその音が 何よりも愛しいから

花の咲くように微笑う 君と この時間がずっと
流れ行けばいいと ただ そんな願いだった

この手を伸ばせば届くのに
こんなに傍にいるのに
わたしはあなたを(僕は君を)失うの?


夢の続きを あと少しだけ
それから あなたのうたをください
君が望むならば 僕は紡ごう
遠いあの日に 祈り込めた
約束を果たせるように


かたちなき想いのように 遠いあの空へ融けて
いつかこの痛みも 忘れてしまうのかな?

かたちある確かな今 君の声も温もりも
このうたを奏でたなら 夢へと還るの?

約束の朝は いつもと変わらず
穏やかに訪れた
今 ここで この手を放そう

震える肩を引き寄せた
涙の跡をそっとなぞった
「行かないで」「離れたくないよ」
それでも わたしはあなたを(僕は君を)
「護りたい」
願うことは 望むことは
きっと 今も同じはずなのに

あなたの(君の)瞳の奥の 一つの答えは…


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