ファ・テラ-女神の竪琴-


最後の音色は今 祝福を奏で謳う
悠久へ連なるすべてが
今この時のために在ったことを

還る場所を失くした あなたのその夢に
一つの世界は 確かに生まれ落ちた

届かないはずの声に あなたは応えた
-Ta tolle o quis celene, Lycieratia.-
(リシェラティア この夢に名前を)
すへてはそこから始まった

忘れないように 絶やさないように
いつか 僕が消えても

音もなく降り積もる 声なきあの声は
あなたの寂しさが 愛しさが 零れ落ちた一雫

だから僕らはうたった
幾多の嘆きを癒すため あなたの涙を拭うため


忘れないように とこしえに在るように
わたしは此処で紡ごう

だけど もしも あなたが
独り 涙流す夜があったら
同じ星の下で 寄り添えたなら

最果ての森は陥ちた 歌声は途絶えた
剥がれ落ちるあの空へ 手を伸ばした

忘れてもいい なくしてもいいから 逢えますように

この夢が醒める前に
この世界が終る前に


枯れゆく森の奥で 巡り逢えた君は
宿命を失くした僕に 光をくれた

あの日も今も ずっと
あなたのうたは ずっと
わたしへと寄り添うように 奏でられていたの

フィトゥアルの音色よ 道標となって
在るべき陽だまりへ あなたを今 誘おう
わたしのために うたってくれますか
この楽園を とこしえに護るために

最後の音色は今 祝福を奏で謳う
悠久へ連なるすべてが 今この時のために


すべてが満ちるその時
わたしは 君は どこへ還っていくの?

夢の終るその果てに あなたが 君が 此処に…


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