prologue -約束-


微睡み 淡い夢の中
誰かの声がした かすかな呼び声

声が聴こえた 寂しげな歌声
澄み渡る空 見上げてた 輝く瞳の

ねぇ あなたは 君は 誰?

もし届くなら 聴こえるなら その手をどうか伸ばして
近くて遠いその夢の 確かな温もりへ
そっと 手を伸ばして

いつしか うたは重なって 交わす微笑み
世界の名前 約束のうた
たとえ届かなくても 触れられなくても それでも
言葉は風となり 一輪の花 揺らす
一人じゃないとささやく声は
それは 優しい風だった

時は過ぎて、風は凪いで
あなたの声は もう聴こえないけれど
うたが聴こえた 幾つもの重なり響くうた
あなたが教えてくれた




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